パリで気付いた本当の幸せ

2004年9月下旬、アモキサンがすっかり効いて元気になった状態でフランスに行ったので、旅行は素晴らしいものになりました。
無気力、無関心がなくなったので、何を見ても感動するし、興味深いことばかりで楽しかったです。
引きこもって死ぬことしか考えていなかった数カ月前と比べると凄い差ですよね。

フランスでは、街で見かける人々が日本人と比べて幸せそうな表情をしているように感じました。
日本人の大人は不満そうな顔をして生活している人が多いと思っていました。
振り返れば、あんな大人になりたくないなというところから出発して、変な方向に向かってしまったのが、鬱の原因だったんですよね。
まだ学生だった自分から見た大人は、「仕事があるから定年になるまで海外旅行に行けない」とか「お金がないからそんなもの買えない」とか、仕事や子育てや家事を理由に何かにつけできない、買えないと言っていたし、自由に生きている人を悪く言っているイメージでした。
せっかくなんでもできる時代に生まれているのに、仕事と家事とほんの少しの娯楽だけしかできないなんて、そんな人生を送るのは絶対嫌だと思っていました。
そのためには、普通の会社員になってはいけない。クリエイターとかアーティストとか時間もお金も自分の自由になり、色々な体験ができる仕事につかなければ!と強迫的な考え方になっていました。
でも、やみくもに頑張ろうとして上手くいかなくて心が折れたり、遊んでいる友達がむかついて心の中で見下したり、色々とこじらせてしまい、その結果、鬱で自殺未遂という大変悲惨な状況を招いてしまっていました。

フランスでは公衆トイレは有料の所が多く、入り口にトイレチップを徴収する係の人がいるのですが、パリのトイレでその係の女性が楽しそうに鼻歌を歌いながら仕事をしている姿を見ました。
一日中、トイレの入り口でお金を徴収する仕事なんか全然良いと思えないけど、その人は幸せな空気に包まれていました。
幸福というのは職業と関係ないんだ、目から鱗が落ちる瞬間でした。
鬱の時友達に相談した時に言われていた「何をしたいの?」「何をしている時に楽しいの?」という言葉。全然意味がわからなかったのですが、その時にそれが繋がりました。
幸福な人生とは楽しんで生きること。職業とかお金とか人から羨ましがられる地位とか、そういうギラついたものではなくて、ただただ満足して楽しみながら生きること、それこそが幸せということなんだ、と気づかされました。
働くことがずっと怖かったんですが、どんな職業を選んでも幸せになれるとわかったので、就職する恐怖心がなくなりました。


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