青空に向かって咲くために

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再び精神科へ

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精神病院に入ってそこで生きていくという目標ができたので、それを叶えるために1回だけで行ったきりになっていたクリニックの予約をしました。
口頭ではうまく伝えられない気がしたので、レポート用紙に今までの経緯をまとめました。
先生から処方されたパキシルは飲まなかったこと、自殺未遂したこと、世界中の犯罪者と自分の罪の重さを比べたことなど、全部書きました。
そして、それを受け取って読んだ医師は「うん!これは典型的な鬱病ですね。大丈夫、薬で治るからね。」とおっしゃいました。
鬱病じゃないんだけど!どっちかと言うと人格障害みたいな感じで、性格に問題があるんだってば!とこの期に及んで思いましたが、まずはおとなしく出された薬を飲むことにしました。言われた通りに飲んで効かないことを証明して、この子は治らない原因不明の病気だと判断してもらう作戦でした。
2週間分の薬が出ました。新薬だと言われました。思った通り、飲んでも全く変化はなかったのでそのことを伝えると、別の薬が出されました。その薬では吐き気や湿疹などの副作用が出ましたが、症状は改善しませんでした。この2つの薬のうち、どちらかがデプロメールです。もう1種の名前は忘れました。
これも副作用のみで効かないとなると、新薬より古典薬の方が効くタイプかもと言われ、アモキサンという薬が出されました。アモキサンも数日は全く効果が無かったですね。
そんな中、フランスに行こうと思ってツアーに予約しました。以前から大学生になったらフランスに一カ月アパートを借りたりして滞在し、建築や芸術を見て回りたいと思っていたのです。
でも、こんな状態になってしまって、海外のことを調べて旅行に行く気力も体力もありませんでした。何より、行く場所を決めて旅行の計画を立てて予約をしたりすることが、とんでもなく難しいことに思えました。それで行くことなんて諦めていたのですが、ふとツアーに乗っかるだけなら行けるかもしれないと思ったのです。この病院に収監されて一生を終える計画が成功したとしたら、もう一生海外になんていけないのです。この世の最後の思い出にフランスに行ってみたいと思いました。それに、運良く(笑)旅行中の事故で死んでしまうかもしれないじゃないですか。と、いうことで旅行会社が企画したツアーに申し込んだのですが、パンフレットを読んでツアーを選択して、申し込みに行くといったこともしんどくておそろしく時間がかかってしまいました。
出発日の2週間前を切り、締め切ったツアーに申し込んで、新たに飛行機の席やホテルを確保して頂くなど、旅行会社の方に大変お手数をおかけして予約をしました。こんな状態でフランス旅行なんていけるのかなと不安でした。

2週間ごとに精神科に通っていたのですが、通院当日いつもより気分がスッキリしているなと感じました。いつもはギリギリの時間に起きて、服だけ着替えてボロボロな状態で駆け込んでいたのですが、その日は時間に余裕があったのでカルボナーラを作って、それを食べてから行きました。何をするのもだるかったのに、カルボナーラを作るなんて!
そして通院の帰りに本屋さんに立ち寄ると、本や雑誌が面白そうなものばかりに思えました。そしてインテリアや食器の雑誌を買って帰ります。ここ5カ月間ほど、自殺と精神病にしか興味が無かったのにインテリアですって!雑誌も読むのが苦痛だったのですが、楽しくて仕方がありませんでした。なんて綺麗な色!素敵な形!こんなの欲しい!健全な女子みたいな思考が浮かんできます!
長い間、何をするにも億劫でちょっとしたことで疲れ果てていたのですが、エネルギーが有り余っている感じになってきました。何もしていないのが、退屈に感じて、何かをしていたい衝動に駆られます。何を見ても興味深く、素晴らしいもののように感じます。
え、まさかアモキサンが効いてきたの?てことは本当に鬱病だったの?
フランス旅行の準備もてきばきと終えてしまいました。頭が悪くなってしまい、何も考えられないし決められないと思っていたのですが、そんなことも嘘みたいです。肌もニキビでボコボコになっていて、生理も5カ月間止まっていたのですが、それも元通りになりました。肌もツルツルです。(この時はアトピーが出ていなかったのです。ひどくなったのは社会人になってから)
精神病院に一生収監されることを目指して行動したら、病気が治ってしまったんです。
しかし、本当に鬱病だったとは驚きです!


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投稿者: YURI

1982年生まれ。幼少の頃よりアトピー、アレルギー性喘息、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎を持つ。成長と共に症状は軽くなるものの、就職をきっかけにアトピーが激悪化。以降、10年以上に渡ってアトピーに苦しむ。また、家庭環境と本人のADHD的な性質により、アダルトチルドレンになり、鬱を患い、自殺未遂も経験する。

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